テキストサイズ

秘密のアルバイト

第7章 俺のファン

今日の打ち合わせが始まった。


「今日は雑誌の写真撮影します。
今回は、二宮君の可愛さを活かして・・・」


ああ言った場合、どうするべきなんだろう。

でもこんな事ってあるんだな。

いたって普通の町中の、どこにでもあるコンビニで、しかもたまたま立ち寄っただけなのに、俺を知っている人に会うなんて。

しかも、俺のファンだなんて・・・

でも本当に、女性じゃなく男性が好きな男性がいるんだな。

初めて見たよ。


ーありがとうございます。頑張ります!ー


なんて言ってあげるべきだったんだろうか。

でも、ガラス越しに俺を見ている姿は、正直ちょっと怖かったな。

事務所にくるときは、一応道変えて来よう。
少し遠回りにはなるけど。


「・・・と言う事で、お願いします」

「あっ、はい・・・」


しまった、何にも聞いてなかったよ。
まぁ、写真撮影だっていうから、いつもの感じでいいかな。


「じゃあ二宮君、部屋に撮影用の服が置いてあるから、着替えて待っててね」


もう何回目かな?
写真撮影くらいならもうドキドキしなくなったよ。


ガチャッ!!


・・・?!

何・・・これ・・・

これが、今日の・・・撮影用の服?


「・・・マジで!!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ