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秘密のアルバイト

第7章 俺のファン

今さら話し聞いてませんでしたなんて、言えないし・・・

でも・・・マジでこれ着るのかよ。


「二宮君、着替え終わった?
あれ?もしかして、サイズ小さかったかな?
痩せてるからいいと思ったんだけど」

「えっ・・・あぁ・・・
その、実物見ると、ちょっと・・・」

「まぁ、少し恥ずかしいかもしれないけど、
絶対似合うよ」


誉められているのかどうかもわからないよ。

聞いてなかった俺も悪いし、思いきって着替えをした。


「あの・・・着替え、終わりました」


部屋を少し開け、声をかけた。

すぐにスタッフ、カメラマンが入ってきた。


「お待たせ、二宮君・・・

・・・おぉ!!・・・超可愛いんですけど。可愛いから、メイクなしでそのままいこう」


えっ?!
メイクもする予定だったの?

でも、こんな格好するなら、逆にメイクした方がいいんじゃないかな?


というそんな俺は今、ありきたりだけど、黒いメイド服を着ている。

そうです、今日はコスプレの撮影なのです。

しかも、下着まで女性用のTバック。
正直、横からはみ出しそう。


「二宮君、撮影する我々のほうが、何だかドキドキしちゃうよ」


これは誉め言葉ととらえればいいのであろうか・・・

何か股のところが、スースーして変な感じ。

そんな俺の気持ちを置き去りに、撮影は始まった。

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