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秘密のアルバイト

第7章 俺のファン

「お疲れ~。マジで超よかったよ。
この企画、大成功だよ。
二宮君だからよかったんだよ」


俺じゃなくても、もっといいやついるんじゃないかな?

めちゃくちゃおだてられてる感じ。

綺麗に拭き取り、着替えようとしたとき、一人のカメラマンが俺に近づいてきた。


「二宮君、お疲れ様。
やっぱ恥ずかしかったよね」

「あぁ、はい・・・正直言うと。
服より、この下着がちょっと・・・」

「そっかぁ、そうだよね。
でもその辺の女の子より、本当に可愛かったよ」


袖を通していない今の俺は、ほぼ上半身裸の状態。

そんな俺の肩に手を回すカメラマン。


「ところで二宮君、今夜ヒマ?」

「えっ、何ですか?」

「いや~二宮君頑張ってくれてるから、よかったら、二人で食事でもどう?」


食事・・・二人で?

他の人も一緒ならいいけど、二人でって言うのがなぁ・・・ちょっと気になるよ。


「あっ、すみません。
今夜、友達と約束してるので・・・」

「そうか・・・残念だけど仕方ないね。
またいつかきっと・・・ねっ!」


カメラマンさんは、部屋を出ていった。


「さぁ、着替えて事務所へ行こっ!」


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