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秘密のアルバイト

第9章 不安

「はぁ・・・シャワーでも浴びよっと」


ゆっくり体を起こした。

頭からぬるめのシャワーを浴びる。


「明日から大学行くの、怖いな」


あいつの微笑んだ顔が、頭をよぎる。
背中がゾクッとした。


シャワーを浴びると、慌てていてカバンの中がグシャグシャな事に気が付いた。


「慌てて帰ってきたからな・・・
あれっ・・・ない!
潤からもらったペンがない」


カバンの中を全部だしても、見つからない。


「もしかして、図書室に忘れてきたかも。
明日、聞いてみよ」


着替えて、またベットに寝転がった。


「あいつ、俺が初めて撮ったあの写真も、潤とのデートも、智と撮影したのも、全部見たってことだよな」


いまだに俺、そう言う雑誌やDVD がどこで売っているか知らない。


「ネットで買ったりするのかな?
どちらにしても、けっこう売れてるらしいし、そっち方面の人が多いって事なんだな」


俺の笑った顔や潤とのキス、智に触られて感じてる姿も、あいつが知っていると思うと、
何か・・・


「あいつは俺を、そう言う対象に見ているんだろうか・・・
うっ・・・背中がゾクッとするよ」


そんな事を考えてたら、知らないうちに眠っていた。

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