
ノンフィクション
第1章 序章
遠矢「さて、そろそろかな」
シン「そうだな……」
遠矢「本当に来ないのか?」
シン「何度も言わせるなよ、俺は別行動する。」
遠矢「そうか……お前が来てくれると助かるんだがな……残念だ」
シン「すまないな、お前達に力を貸してあげたいのは山々だが、俺には俺のやるべき事がある。お前達の話を聞いて、俺はますます自分が何者なのかわからなくなってしまった。だからと言ってはなんだが、しばらく自分探しの旅に出ようと思う。」
遠矢「……見つかるといいな、この世界で」
シン「ああ、もちろん、佐伯の事も俺なりに探ってみるつもりだ」
遠矢「よろしく頼む」
シン「お前はお前のやるべき事をしろ、何が正しくて何が悪いのかはわからんが必ず道はあるはずだ」
遠矢「そうだな……」
八神「出発準備出来ました!」
遠矢「おう!」
シン「春人、頑張れよ」
遠矢「もちろんだ!世話になったな、シン」
シン「礼を言う、お前達のおかげで、俺は旅に出る決心がついたよ。ありがとう」
遠矢「礼を言うのは俺の方だ、お前が居なかったら死んでたかもしれねぇ、俺より先に死んじまったらただじゃおかねぇからな」
シン「そんなつもりはねぇよ、必ず生きて元の世界に帰るさ」
遠矢「じゃあな、シン。」
シン「ああ、いずれまた会おう!」
シンと別れ、俺、八神、桐谷の3人は再びエルマを目指して出発した。
佐伯が居るかもしれない。それだけで、俺達には希望が持てる。
この世界から早く脱出するんだ!
