保健室の扉の向こう
第2章 見えたもの
彼女たちは私に言うだけ言って消えていった。
しかし華川さんはつったったまま下をずっと見ていた。
「華川さん!!貴方、彼女らになにかされたとかない?」
首をブンブンと横に振った。華川さんは小さな声で
「気分が悪いので、保健室に行きたいです」
と。
私は、秋田先生に会える!?なんて思ってすぐに華川さんを連れて向かった。
――――
―
「あ、ユズちゃんじゃん」
保健室に行くと秋田先生はそういったのだ。なにか古い関係があるのかな。
「先生…ちょっと具合悪くて」
「そういうことなんで、華川さんをすみませんがお願いします」
先生はいつもの笑顔でハイと答えた。