保健室の扉の向こう
第3章 あまい罠
面白いな。
成田雪だっけ。
というか、可愛い。
俺にとって好きという感情ではないものの、お気に入りになる子だった。
「そ、それはぁ…」
真っ赤。
あわあわしている彼女を放っておいて、酒やつまみなどを頼む。
ぼーっとして、目がうつろになってきてじっと俺を見ているんだけど、まるで俺を見ていないようにも見える。
そして、彼女の口がちょっと空いていて色っぽい。
てらてらと光る淡い赤色が俺を誘っているように見えてきて、理性が若干ぶっ壊れそうになる。
彼女は結構綺麗な女性だとも思う。顔も別に可愛いし、性格もいいと思う。