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保健室の扉の向こう

第5章 黒


「ほーら!いちゃこきしないで、さっさと話進めるわよ」


私は正直、1ミリもいちゃついたつもりはなかったけど、そこはあえて触れることなく二人揃って



「「はーい」」

と言った。

他にいた先生方もニコニコ笑っていた。


ただひとりを抜いて。


――――
―――


「…って事で、1-1から1-3までの担任及び副担任は装飾担当。1-5と1-6は、ステージ関係。残った7、8組は…」


最終結果をどんどん述べていく海端先生。早口すぎて、聞き取りづらいけど、私は先生に聞けばすぐだし!



「…でここの責任者、成田先生と秋田先生でお願いしてもいい?」


「ええ…、なんで秋田先生…なんですか」

「ほとんどやることないから今回だけ一年生の部を頼んでおいたの。だからね、使わないとね!」


い、今はできれば避けたいとこだけど…。

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