保健室の扉の向こう
第5章 黒
「いや、ちょっと待ってください!?なんで突然…!!」
繋いでいた手を咄嗟に離してしまった。
「この前してない分、たまってるからさ…いいじゃん」
「いや、おかしいですって!!っ…!」
歩いている途中なのにキスをする。しかも深く迫ってくる。
「んーっ…!ぅんっ…ぁ」
ゆっくり焦らすかのように動いていく。体はすでに、火照り始めている。
「ちょ…せんせ…」
「秀也…だろ」
ぴりっと痺れるような快感。
落ちそうになる…。
「おお…っと」
ガクンと足が耐えられなくなって、座り込みそうになったが、抑えてくれた。
「感じすぎ…可愛い」
吐息混じりの言葉が耳元で流れるたびゾクゾクしてしまう。
どうしたんだろう…。
かなり重症だ。