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保健室の扉の向こう

第5章 黒

ガクンと一度落ちた足は一行に力が戻らず、足が震えていた。


とろーりと何かが流れるような感覚も少し感じてしまって、余計火照る。


「雪ちゃん…」



肩を支えながらも、貪るようにキスを何度も何度も角度を変えながらしている。


そのたびに、声が漏れてしまう。


「ん…あぅん…っ」


赤く夕日に照らされているせいなのか分からないけど、いつもより照れているように見えた。



「雪ちゃん、家行こ?」


私は、それに従って再び手を繋ぎながら秀也についていった。


ある意味安い女だ。



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