保健室の扉の向こう
第5章 黒
さっとシャワーを終わらせて、ベッドに行ったけれど秀也は全然やるつもりがなさそうだった。
寝てるし、しかも雑誌が顔に掛けられてて表情が見えない。
「しゅ…秀也?」
バスローブだけを着たまま、近づくとがっと手首を捕まれた。
「気を緩めたら、すぐに入れられるよ」
彼からの忠告だった。
だけど私は、何も考えずジッと見つめた。そして、ゆっくりと唇が重なった。
舌も動き回って、掻き乱される。そして糸引きながら口が離れた。少々物足りなさがあった。
でも、にやっと笑っているのは変わらない。
「ここは…?」
大きめの手は、私の秘部に触れた。