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保健室の扉の向こう

第6章 白


――――
――


気づけば、寝ていた。


今、何時なの…?



「おはよ」



この光景見たことある…と思う。なんかいつも私が寝ていること多い。


「あ、今日学校行かなくていいよ」


「は!?…何を言ってるんですか」


「連絡取っておいたし、今10時」



ああ、何をやっているんだ私は…。先生同士で愛し合って休むなんて。



自分に呆れてしまう。




「あのさ。昨日…しちゃったから…薬飲んで」



彼は申し訳なさそうに避妊用であろう白く円形の薬と水を差し出した。


でも、私は手を出せなかった。



「要らない…。安全な日だし」


「嘘つきは悪い…。飲んで」



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