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保健室の扉の向こう

第6章 白



「別に…大丈夫ですから」


「子供できたら、大変なんだって!!」



―ガコンッ


ベットの隣にあったサイドテーブルに薬と水を勢いよく置いた。


「ごめん」



一言言うと、その場から出て行ってしまった。





“嘘つきは泥棒の始まり”



よく、子供の頃に言ったり言われたりしていたことだ。




嫌われたくないはずなのに、嫌われるようなこと言って、私どうしちゃってるの。



私はベットの上で脚を畳んで、顔を隠した。


私は、置かれた薬を見もしないで放置してしまった。


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