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第1章 初めての不倫

水のさらっとした感触とは、異なるぬめりが、そこに広がっているのが、わかって恥ずかしい。

でも、恥ずかしいと、思ったのは、束の間だった。

すぐに、そんなことを、思っていられないくらい、気持ちよくなって、かるく逝きそうになってしまった。

顔も体も熱い。

お湯に浸かっているせいじゃない。

もっと、内側から、あふれるように、熱くなっていた。

「ベッドに、行きましょうか」

彼がそう言って、湯船から出た。

私も、後に続くように出た。

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