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愛しいキミへ…。

第5章 楽しい高校生活。


(潤side)

キスが上手いって…、翔にそんな事思ってるなんて。
俺は翔が喜ぶ事なら何でも俺はしたい…。

翔は俺の前では甘えてくれるんだけど
人前ではしてくれない。

恥ずかしいのもあるだろうが、翔の立場上出来ないのだ。翔は副会長で、成績優秀、サッカー部部長で、
みんなが憧れてる存在なのだ。

だからいつも学校では気を張って過ごしている。

俺の前にいる時ぐらいは甘えて欲しい。

俺は翔と付き合ってる事をみんなに話しても何も恥ずかしいことじゃない。
それでコソコソと言われても俺は気にしない…。
側に愛する翔さえ居てくれれば…。

でも翔はそういう訳にもいかない。

本当なら手を繋いで登下校したい。
お揃いのものを身につけたい。
俺の翔に手を出すなと大声で言いたい…。

でもそれは出来ない…。

相葉くんと智と4人でいる時なら、恥ずかしいけど俺に甘えてくれる。

誰もいない時は手を繋いでくれるが、誰かの声がすると俺から数センチ離れてしまう。俺たちは恋人同士なのにどうしてコソコソしないといけないんだろう。



だからか、部活終わりの二人っきりの時は、俺に甘えてくれる。ベタベタとくっついてくる。
俺はみんなに見せない翔が見れて嬉しい…。

でもいつの日か堂々と俺の恋人と言える日がきたらいいなぁ…。

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