
~夢の底─
第5章 霙──
「ユノなら…。明日…診察。うん。薬貰いにな。検査もしたしな」マネージャーが、メモ書きをしながら云う。「昨日も今日も…ユノひとりで、寝てて─」「だから明日病院連れてく…」チャンミンが黙って、顔をみる。「だって、おまえ毎晩、部屋行ってんだろ…?」「─ユノ、眠ってますよ」「薬効いてるからだ。…いいことだよ」「─いちにちぐらい、面倒みたいです」「心配いらんだろ。風邪くらいで─」……溜め息をつく。
「時間空いたら見に行けよ…来週なら休めるから」云い捨て、濃い茶のスーツの広い背中は、エスカレーターに乗った。
「少し…、何か食べられると…元気も出るし─」果物を細かくしたヨーグルト。ヨーグルトは、暈がある。「飲みもの、の…ほうがいいですか?」ジュースを渡したが、口を付けるとシーツから抜け、バスルームにいった。
「時間空いたら見に行けよ…来週なら休めるから」云い捨て、濃い茶のスーツの広い背中は、エスカレーターに乗った。
「少し…、何か食べられると…元気も出るし─」果物を細かくしたヨーグルト。ヨーグルトは、暈がある。「飲みもの、の…ほうがいいですか?」ジュースを渡したが、口を付けるとシーツから抜け、バスルームにいった。
