
~夢の底─
第5章 霙──
「おいしい…ね」「ストローだと飲めますね」スープは、コーンの味が冷やしても甘く残っていた。取っ手のあるグラスをユノは両手で持つ。「レラは…兄さん、も─料理得意」「─缶詰のスープ、あっためただけって…電話で笑ってました」「レストランのスープみたいだけど」「ユノが喜んで食べた。そう話しておきます、レラ兄さん、よく電話くれるんです─」笑顔で云い、「これも、食べられそうですか…」ゼリーのサラダをユノにすすめた。
「…奇麗だな」虹のように、様々な色のゼリーが並ぶ。「これも─食べやすい、…」「良かった。少し甘いからでしょう」自分も紅いゼリーを取り上げた。
「俺も紅いの…口が腫れてたけど、食べられる…」「ユノ。ふたりで食べるって久しぶりですね」コップにお茶を満たした。小麦の香ばしい匂いのコップを、ユノの手に渡した。「…話するのもね」
──「チャンミン」お茶を飲み、「─俺も独りだよ」もう一度コップを口に運び、「お前がいなければ、独り…」「だって、…独りだなんて─ユノは、いつだって皆んなの中心で」─首を振る。
「…奇麗だな」虹のように、様々な色のゼリーが並ぶ。「これも─食べやすい、…」「良かった。少し甘いからでしょう」自分も紅いゼリーを取り上げた。
「俺も紅いの…口が腫れてたけど、食べられる…」「ユノ。ふたりで食べるって久しぶりですね」コップにお茶を満たした。小麦の香ばしい匂いのコップを、ユノの手に渡した。「…話するのもね」
──「チャンミン」お茶を飲み、「─俺も独りだよ」もう一度コップを口に運び、「お前がいなければ、独り…」「だって、…独りだなんて─ユノは、いつだって皆んなの中心で」─首を振る。
