
~夢の底─
第5章 霙──
「違うんだ、お前が誰といても苦しい」チャンミンに、向きなおり、「ただの友だちなら、そう思ったことない」…「お前を縛るもつもりない、けど─」チャンミンの表情は動かない。「練習生と出掛けたり…、グループで会ってたり、それだって俺苦しいんだ」─「汗が、また出る。ユノ…。」
「─苦しいね。妬む…嫉妬の気持ち」「嫉妬なら僕にもある気持ちですよ」額の細かな粒の汗を麻のナプキンで、押さえてやる─霧雨に濡れたように細かな粒……「レラ兄さんにも、ユノの昔からの友人の兄さん達…羨ましいって、思います」「羨ましい…」肩に薄手のあわい色合いの毛布を掛けられて、ゆったりと、ベッドヘッドに背中を凭れる。
「人見知りで僕─親しい人少ないし…」テーブルの上を片しながら、「ユノは、良いなぁ」「そう見える…?」「…はい…」「病気のついでに、我儘いうけど…。一緒に暮らせたら、良いんだけどな」「今、一緒にいるでしょう…」「二人だけの時間。難しいね、どっちか病気の時…だね」
「─苦しいね。妬む…嫉妬の気持ち」「嫉妬なら僕にもある気持ちですよ」額の細かな粒の汗を麻のナプキンで、押さえてやる─霧雨に濡れたように細かな粒……「レラ兄さんにも、ユノの昔からの友人の兄さん達…羨ましいって、思います」「羨ましい…」肩に薄手のあわい色合いの毛布を掛けられて、ゆったりと、ベッドヘッドに背中を凭れる。
「人見知りで僕─親しい人少ないし…」テーブルの上を片しながら、「ユノは、良いなぁ」「そう見える…?」「…はい…」「病気のついでに、我儘いうけど…。一緒に暮らせたら、良いんだけどな」「今、一緒にいるでしょう…」「二人だけの時間。難しいね、どっちか病気の時…だね」
