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私の彼は****が好き

第6章 彼友と……二人の部屋で……

でも、そこに立っていた男性を見るなり、あたしは笑顔を作ったまま固まった。


「…………ッ!?」


「よォ。元気?」


棒のアメを口にくわえて、ニヤニヤ笑みを浮かべるケンジくんだ。


「近くまで用事あって来たから、ついでに寄ったんだ」


「…………っ!?」


でもあたしは驚きすぎて、何も言葉が出ない。
だいたいケンジくんが、ウチの近所に用事なんてあるわけない!


「ちょっと上がらして?」


「……はっ……?」


あっけにとられて血の気が引いて行く……。


なのにケンジくんは、ニヤニヤしたまま、あたしの返事も聞かないで玄関に入ってきた。


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