私の彼は****が好き
第6章 彼友と……二人の部屋で……
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「……り、……えり!……絵里っ!」
「………………?」
誰かに名前呼ばれてる……?
それに身体をユサユサ揺すられてるような……?
そっと目を開けると、タケルの顔が視界に飛び込んできた。
「……っ!?」
「風邪引くよ?」
あたしは、がばっ!と勢いよく跳ね起きた。
ここはウチのリビング、さっきと同じ場所だ。
「……え、え?え?ぇぇちょ、ええっ!?」
慌てて部屋をキョロキョロしたけど、どこにケンジくんはいない。
「えっ!?嘘なんで……!?」
パニクるあたし、次に自分の身体を見ると、いちおう洋服は着てる。
「……どうしたの?」