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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ

「…………っ!?」


タケルの声だ。


「ちょっと開けて?」


ビックリして固まった。
それに開けてってここトイレなんだけど……。


「……タ、タケルだよね……?……なにっ!?」


「なんか、見てたら様子が変だったから気になって。もしかして具体悪い?」


「…………!」



タケル、……あたしのこと見てたんだ……!?
しかも心配してくれて……。


あたしは言われるまま、トイレの鍵をそっと開けた。


出てって、「大丈夫だよ」って言うつもりだったのに、ドアが開いたとたんにタケルは中に入ってきた。


「……ちょ、タケ……ル!?」


そしてガチャリと、また鍵を閉めたれた。



驚いて呆然のあたしとは逆で、不敵に微笑むタケル。




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