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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ





「あ、おかえり絵里。トイレ込んでた?」


テーブルに戻るとスマホを弄ってた亜也ちんがあたしを迎えてくれた。


「……う、うん」


大丈夫、ちゃんと服は直したし、鏡でチェックして来たから……


トイレでエッチしてたのバレてないはず……!


でも亜也ちんはイスに腰をおろすあたしをジーっと見て、



「なんか……顔色良くなったね?」


「…………え!?」


「さっきは今にも死にそうな顔してたけど」


「そ、そ……っかな!?」


まだ顔が火照ってる……!?


「トイレでなんかあった?」


「はぁ!?まさかっ!‼?トイレでなんかあるわけないじゃん‼!?あ、あはははは……っ‼‼」


棒読みで笑いながら、ひたすら惚ける。
するとそんなあたしたちのテーブルに、


「亜也ちゃん。久しぶり」


いつの間にか、澄まし顔のタケルがやって来た。

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