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私の彼は****が好き

第9章 誰にも渡さない……っ

「今もなーに?」


タケル、ますますニヤニヤ笑う。


「もういいよっ‼ほらタケルもサボってないで仕事戻りなよっ!?」


「そーだね、ほら見て、あの子なんか怖い顔してるし…」


亜也ちんは小声でさりげなくカウンターの方を指差した。


すると、確かにあの"ちょこ"って子がこっちを睨んでる……(ような???)


「ハイハイ、じゃ戻るわ。亜也ちゃんゆっくりしてってて。絵里も……。あんまり亜也ちゃん困らせるんじゃないよ?」


そう言い残してタケルはカウンターの方に戻って行く。


亜也ちんはそんなタケルの背中を、いつまでも悩ましそうに見送った。


「……はぁぁーーぁ!やっぱいいなぁータケルくん!」


「は……?」


「カッコいいわ、優しいわ、おまけに絵里を大切にしてるしぃぃ!」


とっても羨ましそうな目で正面のあたしを見る亜也ちん。


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