私の彼は****が好き
第10章 イジワルな先輩に…………
だけどいやでも思い出させられる、それどころか忘れられないことが起きた。
*
その日もいつもと変わらない朝だった。
駅に着くまでは……。
改札を過ぎて、階段からホームに降りたところで……
「やっと見つけた」
目の前に誰かが立ちはだった。
「…………?」
そっと顔を上げて相手を確かめると、背中に戦慄が走る。
「……あっ!?」
や、矢野先輩……っ!?
矢野先輩が微笑みを浮かべて目の前にいる。
先輩の顔を見たとたん、頭のなかにこの間の出来事が蘇った。
声が出ない。
「なんだよ、オバケ見たような顔して?酷くね?オレずっとお前に会いたかったのになァ……!」
「……っ」
"会いたかった"なんて言われてもちっとも嬉しくない……っ
むしろ寒気がした……。
*
その日もいつもと変わらない朝だった。
駅に着くまでは……。
改札を過ぎて、階段からホームに降りたところで……
「やっと見つけた」
目の前に誰かが立ちはだった。
「…………?」
そっと顔を上げて相手を確かめると、背中に戦慄が走る。
「……あっ!?」
や、矢野先輩……っ!?
矢野先輩が微笑みを浮かべて目の前にいる。
先輩の顔を見たとたん、頭のなかにこの間の出来事が蘇った。
声が出ない。
「なんだよ、オバケ見たような顔して?酷くね?オレずっとお前に会いたかったのになァ……!」
「……っ」
"会いたかった"なんて言われてもちっとも嬉しくない……っ
むしろ寒気がした……。