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私の彼は****が好き

第10章 イジワルな先輩に…………

一歩後ずさり……


でも先輩も一歩踏み込んでくる。


「ちょっとふたりで話さない?」


「……あ、あの……っあたし……」


「嫌だなんて言わないよな?オレ、"あのあと"大変だったんだからな?」


「……!」


「お前に"痴漢呼ばわり"されて、乗客に白い目で見られて、マジ捕まる寸前だったんだぞ?」


「…………うっそ」


先輩、口調は軽いけど目が笑ってない。
ていうか怖いっ。


心臓がキリキリ痛くなってきた……。


「どうしてくれんの?お前のせいでもうあの電車乗れなくなっちゃったろ?」


「……そんなっ、」


背の高い先輩にどんどん迫られて、あたしは萎縮するしかない。


「オレに謝れよ?」


「……で、でも矢野先輩が、」


「アアン!?」


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