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私の彼は****が好き

第10章 イジワルな先輩に…………




次の駅であたしとタケルと先輩は電車を降りた。

車掌さんに連れられて事務室に。

そのときには、先輩は諦めたのか、すっかりおとなしくなって項垂れていた。


駅員さんから、あたしからも話を聞きたいって言われ、調書を作った。


事務室に入ると、本当に怖くなったのか、矢野先輩は人が変わったように土下座して謝ってきた。


先輩は泣いてるしあまりに必死だから、警察に通報するのはやめて、示談ということにした。


タケルは怒ってて、なかなか納得しなかったから、


二度とあたしに近づかないって誓約書を書いてもらって、なんとかタケルも納得した。


もし破ったら、痴漢のことを先輩の会社や家族にバラすって約束で。


先輩は最後逃げるように帰って行った。


そのやり取りにとても時間がかかって、全部済んで、事務室を出たときには、もう二時間も過ぎていた。



「……」



やっとタケルとふたり……。
ホームのベンチに腰を降ろした。




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