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私の彼は****が好き

第10章 イジワルな先輩に…………

「…はい」


自販機で買った紅茶をあたしに手渡すと、タケルは隣に腰を落とした。


「……タケル…っ、あのね、」


「アイツ絵里の知り合いなんだ?」


「……あ、うん、……同じ高校の先輩……。一週間くらいまえに駅でたまたま会って……、昔はあんな人だと思わなかったから……」


「……」


「それよりタケル今日なんで……?」


「ゆうべ絵里の様子おかしかったから気になったんだ。こないだも電車で痴漢されたって言ったし、なんかすごく悩んでるっぽかったから」


「……っ」



なんかあたしのお芝居タケルにバレバレだったみたい…………。


「絵里ってすぐ顔に出るからすごく分かりやすいよ?」


「……うっそ」


思わず両手で頬をおさえた。



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