
私の彼は****が好き
第12章 飲み会の夜に…………
*
「急に亜也が別れるって言い出してきて……」
「……いつ?」
「絵里ちゃんと飲みに行った次の日。……そんときなんかあった?」
「…………べ、別に……っ」
「じゃもしかしてオレの浮気亜也にバラした?」
「ばらしてないよっ!」
テーブルの向こうに座る勇人くん、
怖いくらい真剣な目であたしをみつめる。
ここはとあるファミレス……。
あたしは勇人くんとここで待ち合わせをした。
"二人っきり"にならなければ、二人で会っても間違いは起きないもんね。
でも勇人くん、亜也ちんに別れ話をされたらしく、思いのほか悩んでる。
あたしに話たいことってのは、亜也ちんのことだった。
そんなに悩むなら浮気なんかしなきゃいいのに……。
