私の彼は****が好き
第17章 タケルの家で…………
*
(一緒にお風呂入るのはさすがに阻止したけど、)
こうして結局、ヒカルくんはあたしたちの部屋にお泊まりすることになった。
「ほら、布団もちゃんと敷いたぜ!?」
得意気のヒカルくん、
あたしとタケルのお布団の間に、自分の布団が敷いてある。
「マクラも持ってきたし♪」
でも、上機嫌なヒカルくんとちがって、お風呂から上がってもタケルはずっとムッとしたまま……。
「……だからウチ帰ってきたくなかったんだよ……こんな予感がしたんだ……」
缶ビールを飲みながらブツブツ文句を言ってる。
あ~あ……完全にふて腐れてちゃったよ……。
一方、ヒカルくんは大きな瞳をキラキラさせて、
「姉ちゃん!オレ、ずっと姉ちゃんが欲しかったから今夜夢が叶ったみたいで嬉しいんだ!」