私の彼は****が好き
第17章 タケルの家で…………
*
着替えをすませて、朝食を部屋で食べた。
今日もすっごくいいお天気。
せっかくだから、街を案内してくれるってタケルが誘ってくれた。
「ここから◯◯山見えるでしょ?あれ登ってみない?なかなかいい眺めなんだ」
タケルは部屋の窓から見える、ひときわ存在感のある大きな山を指さした。
「え!?山登りするの!?」
体力にまったく自信のないあたしが驚くと、
「まさか。山頂までロープウェイで行けるんだ。ま、絵里が歩きたいなら別だけど、けっこうハードだよ…?」
なんて笑われた。
「なんだロープウェイかぁ!もぅ、先に言ってよ、ロープウェイでいいです!」
こうして今日は、タケルと山登りデートをすることに決まった……。