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私の彼は****が好き

第17章 タケルの家で…………

カケルくんに肩を抱かれたあたし、夕べのことを思い出して、またカアッと赤くなってしまった。


(忘れろあたしっ!あれは夢だっ!)


でも、あたしのドキドキなんか知るよしもないカケルくんは、


「心配しなくてもタケル兄の彼女にちょっかいは出さないよ……ね?」


なんて、微笑んであたしを見つめた。


「……え……っ!?あっ……う、うん……」


高校生っていっても、あたしより背が高くてカッコいいから、なおさらドキっとしちゃった……。


「なら離してよ?」


まだあたしの肩を抱いたままのカケルくんに、タケルが冷たく突っ込む。


「何だよ、信用してよ?兄貴の彼女にナニかするわけないじゃん?」


「…………くくくっ…」


すると、このやり取りを見ていた三男ワタルくんが、笑いを噛み殺してる。


そして、そっとあたしとタケルに呟いた。


「気をつけた方がいいよ?カケル兄は、"年上の女性と禁断の恋"に落ちるのが好きだからね……」




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