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私の彼は****が好き

第5章 彼の友だちと…………

「あれ~?どこしまったっけなぁ~」


ケンジくんのアパートに着いて15分。でも、あたしに渡したいっていう、秘密のモノがなかなか見つからない。


さっきからずっとケンジくんは、部屋中をいったり来たり、探しまくってる。


「……っかしいなァ」


あたしはそれを、玄関に立ったままずっと待ってたけど。そんなに渡したいモノが何なのか気になる。


「いったいなーに?」


するとケンジくんは、タンスを探ってた手を止めてこっちを向いた。


「実はさ、」

「?」

「来月ってタケル誕生日じゃん?だからオレとめぐでプレゼント買ったんだ。それを絵里ちゃんからアイツに渡して欲しくてさ」

「……え!」


それを聞いてびっくり。


確かに来月の25日はタケルの誕生日……。


だけど今月始まったばかりだし、まだ日にちあるし、自分で渡した方がタケル喜ぶのにな……。


「あー、もー、こんだけ探してないってことは、めぐのやろーが持ってるのかもしれねー。……なんかゴメンな?せっかく来てもらったのにな」


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