無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「最近あんちゃんが元気ないっす」
「何かあったの？」
「いや…心当たりがないんすよ」

真面目に聞いてくれる熱史とは違い、三人はそれぞれいつもと変わらず過ごしていた。それでも有基の相談はちゃんと聞いているだろう。

「恋の病とか？フラれたり」
「おそらくそれは立だけでしょう。風邪…とは考えづらいですね」
「恋…あんちゃんが…」
「ゆ、有基？」

恋と聞いていつも明るい有基が暗くなる。その光景は珍しく、それぞれしていた事をやめて有基を見る。

「恋って難しいっすね…辛いっす…」
｢｢｢｢…こ、恋!?｣｣｣｣

見事に四人の言葉が揃う。

「有基急にどうしたの!?」
「いやいや、さっきまで強羅さんの話だったでしょ？」
「今までに見たことないテンションの暗さですね」
「もしかして俺のせいっ!?」