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Tears ~緑のしずく~

第6章 恋模様~橋上の月・再会Ⅱ~

離なればなれになっていた空白を
 埋めるかのように
私たちは幾度も素肌を重ね

 私はもう二度と
あなたを失いたくないから
 自分の身体をあなたの身体に
隙間なく ぴったりと寄せる

これから先
 もう 離さないで
たとえ あなたが何と言っても
 離れない

 あなたからの返事はなくても
大きな手が
 良い子だねと言うように
私の髪を撫でてくれる

 今は ただ そけだけで良い

言葉なんかなくても
 ぴったりと寄せ合った身体
あなたの胸の鼓動を聞いているだけで
 あなたの存在が感じられるから 

 

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