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Tears ~緑のしずく~

第13章 22歳の花嫁~あの日に帰れるとしても~

いったん
 壊れ始めた関係は
坂道を転がるボールのように
 日ごとに悪化してゆく

 私は帰らない夫を待ちながら
 長い長い夜を一人で過ごした

泣きながら眠ってしまい
気づいたときには
朝方だったなんてことも
ざらだった

 彼の方は
おきまりの転落の道
やがて 堅気ではない人から
電話がかかってくるようになり
 何百万円を支払えといわれたと
弁護士から電話がかかってきたこともあった

 嘘か真実かは知らないが
彼は堅気ではない人の恋人だか奥さんを寝取ったらしい
 それで 相手のご主人が
俺の女にテを出した
ということで怒ったらしい


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