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Tears ~緑のしずく~

第13章 22歳の花嫁~あの日に帰れるとしても~

今から考えれば
 平凡すぎる私に起こったこととは信じられないような出来事だ
 
世の中には
 ドラマのようなことも
時には起こりうるのだと
 妙に納得した出来事だった

 とはいえ
 もう2度と あんな体験はしたくない

 おそらく
 彼は私の知らないもう一つの顔を持っていたのだろう

 後に彼と離婚してから
そういう夜の街で
 その筋の人しか行かないようなお店で彼を見かけたと
 知り合いから打ち明けられた
その人は
 ふつうの女性には
口に出して言うことも
はばかられるような場所だと言い
最後まで
はっきりとした場所は言わなかった

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