
社長様のモノ
第2章 二人の関係
オフショルダーなので、普通のブラは付けられず、
胸の方にパットが入っていた。
だから、ノーブラだった。
肩を通し、ドレスは着たものの……
後ろのファスナーが閉められない…
うぅ……仕方ない。
私はずれ落ちないように 胸のほうを抑えて、いそいそと扉へ向かう。
大きな扉の前で立ち止まり、
金色の取ってを引いて、顔だけ出す。
キョロキョロと目を泳がせると、視界のすみで、
来る時に見た執事さんとお喋りをしている社長さんを見つけた。
社長さんは私に背を向けていて、中々 気づいてくれない。
うぅ…念を送ることなんて出来ないし………
「しゃ、社長…、さん……」
小さく、大きい背中に向けて言った。
すると、
ピクッと社長さんの背中が動いた。
