
社長様のモノ
第2章 二人の関係
真っ赤に染まった顔を見られたくなくて、下を見る。
そしたら、また ククク…と肩を震わせて笑う彼がいた。
もう…っ////
煌貴といると、何故か 調子が狂う。
「煌貴‼︎」
遠くから、私の頭上で笑っている彼の名前が聞こえ、私は 顔を勢い良く上げた。
声のする方向を見ると、白のポロシャツに、ジーンズといったラフな格好をした男の人。
歳は、煌貴と同じぐらいだと思う。
その人は 私と煌貴の元に 歩み寄ってきた。
煌貴ほどではないが、綺麗な顔立ちである。
煌貴ほどでは無いけどね‼︎
「律。久しぶり」
「おう。会社は上手くいってんの?」
「まあ、イケんじゃねぇかな。律こそ、独立してから 上手くいってんのかよ?」
二人は 仲良さげに話して、私の存在なんか忘れているよう。
むぅ…
煌貴が 連れて来たのに…
