
社長様のモノ
第2章 二人の関係
私の怒りは高ぶって、煌貴にまで当たってしまう。
「ん?あぁ、そうだった」
私の言葉に、思い出したような顔をして、
未だに 固まっている男の人に声をかけた。
「律。10分で出来るか?」
「……ん?あ、あぁ…。どうぞ、お嬢ちゃん。こちらに」
失礼な彼、「律」さんは、私を奥の部屋に導いた。
煌貴は、「ここで待ってる」としか言わなくて、私の背中を押した。
何をやるんだろう…?
〜10分後〜
何これ……自分が、自分じゃないみたい…
目の前に映っているのは、私なはずなのに、私じゃないみたい。
「どう?気に入った?」
「気に入ったっていうか…ビックリです」
もう一度 目をパチパチとさせ、自分か確かめる。
「そ。良かった。早く煌貴んとこ 行っておいで」
