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twin★love

第9章 9★傷つけてまで

晴がいないことにほっと胸を撫で下ろしつつ、亜子はこの先一週間の同居生活に不安を抱いていた。

蓮よりは晴のほうが亜子になにかをしたりはしなさそうだ。

だけど晴だって男。

『晴ちゃん、この前キスされたときあたし全然力がかなわなかった。』

細身で華奢に見えてもやっぱり自分は女の子で、晴は男の子で。

「そういえばもうすぐ亜子ちゃん、お誕生日ね。」

カレンダーを見ながら千穂が言う。

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