テキストサイズ

twin★love

第9章 9★傷つけてまで

亜子の誕生日は9月13日。

去年までは毎年三人で祝っていた。

それも今年からはできそうにない。

「ただいま。」

「あっ、晴、帰ってきたわ!亜子ちゃん、ご飯まで久しぶりに晴の部屋に行ってたら?」

何も知らない千穂はそうやって言う。

「は、はい…」

千穂に言われるがまま、亜子は晴の部屋に来ていた。

晴の部屋はいつもきれい。

蓮の部屋のように脱ぎ散らかした服とか、床に散らばったプリントとか、そういうものは一切ない。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ