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twin★love

第11章 11★君のため

『やっぱり三島さんといたの?』

飄飄とした蓮の横顔をそっと見つめながらなんだか泣きたくなってくる。

授業が終わり、部活が始まってもそのことばかりを考えてしまう。

「亜子ちゃん!危ない!」

「えっ?」

そんな声と共に誰かが亜子に覆いかぶさる。

ふわっと香るシトラス系の爽やかな香り。

「すみません!」

「気をつけろよ!」

バタバタと走ってテニスボールを拾いに来る部員。

『庇ってくれたんだ…』

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