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twin★love

第11章 11★君のため

そんな冷やかしに苦笑いをしながら、亜子は秋山先輩の隣を歩いた。

いつもなら話をしてくれる先輩が今日は黙ったまま。

前を向いたまま、黙々とただ歩いている。

『どうかしたのかな?』

そう思っていると、突然秋山先輩の足が止まった。

「ねえ、亜子ちゃん。…亜子ちゃんは、俺のこと、…好きになれる?」

そういった先輩の顔はなんだかとても切なくて。

「っ…」

言わなきゃ。

秋山先輩が好きだって。

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