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twin★love

第6章 6★晴の思い

美術部の晴が亜子よりも遅く帰宅するのは文化祭やコンクールの前だけ。

今の季節は何もなかったはず。

「亜子?」

聞き覚えのある優しい声に亜子はその場から動けなくなった。

「晴ちゃん…」

そこに立っていたのは制服姿の晴。

同じクラスの蓮と違って離れた特別進学クラスにいる晴とは廊下ですれ違うことも少なく、一日会わない日もある。

「亜子、先輩と付き合いだしたって噂で聞いたんだけど、本当?」

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