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twin★love

第7章 7★モヤモヤ

「あら、桃瀬さん。見てたの?変態だね。」

そう勝ち誇ったように笑いながら亜子の横を通り過ぎるその子からは大人びた香水と、蓮の香りがした。

開いたままのカーテンの向こうでベッドに座ったまま、亜子を見つめる蓮。

その目はなんだか冷たくて。

「…何してんの?」

冷たく言い放つ蓮に、亜子はなんだか泣きそうになる。

「れ、蓮ちゃんこそこんなとこで何してるの?ここ、学校だよ!?」

泣きそうになるのをこらえて、必死で言い返した。

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