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twin★love

第7章 7★モヤモヤ

目の前では好きな女の子が泣いている。

だけど蓮はそれでも、その作り上げてきた関係を壊してでも亜子を自分のものにしたかった。

「亜子…」

「いやっ!触らないで!」

振り払われてしまった手は宙に浮いていた。

「蓮ちゃんなんて、だいっきらい!」

亜子は叫ぶと、ベッドから飛び降り、保健室を飛び出した。

『は、嫌われた…』

蓮は残されたベッドの上で自嘲気味に笑った。

手にはまだ亜子の柔らかい感触が残っている。

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