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twin★love

第8章 8★接近する距離

チャイムがなるとその子たちは「言ったらもっとひどいことをするから。」

と言い残し、さっさと行ってしまった。

人に殴られるなんて初めて経験した亜子はあまりの痛さと辛さ、そして悲しさと怒りの入り混じったグチャグチャの感情の涙が止まらなかった。

『あたしが悪いの?』

亜子はただ、今までどおり三人で仲良くしていきたかっただけなのに。

『制服、汚れちゃった。』

こんな格好で教室に戻ったら、きっとまた理彩に心配をかけてしまう。

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