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濃密 恋絵巻

第2章 ~歪んだ想い~

 
 
 
 えっ…
 
 
 
「…はぁ…それ以上…理 性を失わせるようなこ とを言うな……」
 
「えっ…あの…」
 
 
 
熱い眼差しで見つめてくる月蔭に、ゆりなは動揺して目を逸らした。
 
だがその先には血まみれで倒れている琴刃の姿があり、現実に戻ったゆりなの顔は一気に青ざめた。
 
 
 
 ちっ…血の海……
 
 
 
 
「ゆりな…?」
 
「血……」
 
 
 
無残な光景に耐えられなくなったゆりなは、高ぶった月蔭を残してそのまま意識を失ってしまった。
 
 
 
 
 
 

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