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「先生、食べちゃっても良い?」

第9章 特別室 その弍


唇と唇の距離、数センチ。


…のところで、やっとの事震える指先に力をいれて日向先生の胸を突き放したけど。





「…何をするんですかっ!!」







…どうやら私は、最悪な状況を作り上げてしまったらしい。



冷たくこちらを見据えながら日向先生が口角を上げると、ぞくっと背筋が凍って。







「…絶対俺のモノにするからな。葉月センセ?」

「っ……!!」








今はただ、無我夢中で特別室から走り去る事しか出来なかった。







…何でこんな事になったの?




キョウ君に会いたい……。


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