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「先生、食べちゃっても良い?」

第9章 特別室 その弍


こんな美形な男が私の事を好きになるわけない。



それに日向先生には山田さんだっているし。




…ダメだ。わけがわからなくて頭の中ごちゃごちゃしてきた。



またぼんやりしていつの間にか日向先生の顔が目の前にある事にも、日向先生から話しかけられて気づく。







「良いのか? このままキスして」


「っ……!!? 日向、先生……!!?」


「何その反応。…やっぱこのまま食うか」


「えっ、食うって……!!?」









私の質問に答えず、そのまま薄っすら目を閉じた顔が更に近づいてくると、私は心臓をばくばくさせたまま目を見開いた。

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